水とCO2使い軽油作る微生物、温泉から発見
投稿者:事務局 /05/06/20
 水と二酸化炭素から軽油を作り出す微生物が国内の温泉から見つかった。発見したのは新日本製鉄、大成建設、キリンビールなど23社が出資する海洋バイオテクノロジー研究所(岩手県釜石市、沢田靖士社長)。重油を作る微生物は見つかっているが、軽油を作り出すのは世界で初めてという。今後、プラントで人工的に軽油を作る研究を進め、実用化を目指す。
 新たに見つかった微生物は、単細胞の藻類で「シュードコリシスティス」と名付けた。草履のような形をしていて、長さは3-4マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル、幅は1-2マイクロメートル。中性の培養液中で光を浴びると、軽油を作り、体内に蓄積する。微生物の重量は20-25%までためることが可能。微生物を回収してすりつぶすだけで、簡単に軽油を取り出すことができる。
 重油を作る微生物に比べると、2倍以上の速度で増殖するので、生産効率が高いという。20日から千葉県木更津市で開かれる日本微生物資源学会で発表する。