ゼロエミッション社会についてご紹介します。

○ゼロエミッション(Zero Emission)とは?

もともと自然界の生態系の発想から学んだもので、廃棄物を出さない社会・経済システムのことをいいます。国連大学が95年4月のゼロエミッション世界会議において提唱した、「企業や家庭、地域が排出する廃棄物をゼロにすることで、資源循環型の社会をつくるための構想」を契機に、ゼロエミッションという言葉が浸透し始めました。エミッション(emission)とは、排出物、廃棄物などを指す英語です。

ゼロエミッションの基本理念は次の3つです。

 1.モノづくりにあたって使用される原材料をできるだけ製品の中に組み入れること

 2.最少の原材料で、より効率の高い製品をつくり出すこと

 3.ある産業が排出する廃棄物が他の産業の原材料になるように産業構造を組み替えるこ

  とで、新しい産業クラスターの形成を図ること

具体的に言えばA産業の廃棄物をB産業が原材料に用いて生産活動を営む。次にB産業の廃棄物をC産業が原材料に用いて、同様にC産業の廃棄物をD産業が原材料に用いて生産活動を営みます。そしてD産業の廃棄物が今度はA産業の原材料となります。


○循環型社会へ向けて

以上ように産業活動に伴う廃棄物などによる環境負荷を限りなくゼロに近づけるため、生産工程などを再編成することで、新しい産業連鎖を作れば資源を効率よくリサイクルすることが可能となるのです。ゼロエミッション社会を構築するためには、技術革新はもちろん、人々のライフスタイルの転換や資源生産性の向上、国の税制改革等が必要となってきます。


○日本での取り組み

日本でのゼロエミッションの取り組みとしては、通産省の「エコタウン事業」や川崎市と環境事業団の「ゼロエミッション工業団地」等が挙げられます。また官民一体となって地域全体の廃棄物をゼロにする循環型地域社会づくりが活発化しています。
  

ゼロエミッション関連リンク
スエーデンのレーナ・リンダル女史がエコロジカル社会革命と題して特集されてます。そんなに力まなくても日本も環境先進国になれそうな気になります。

http://www.ecology.or.jp/special/9903.html
 

ゼロエミッションとは、特に新しい視点から有価物を副産物から回収する技術、個別のプロセスから排出される副産物に付加価値を与え、他のプロセスで資源化する技術、物質循環サイクルを構築するためのコンセプトの開発、システムの最適開発等に関し検討することと言われている。

 ゼロエミッションに関しては情報が多すぎますがとりあえず、60のアクセスポイントを紹介します。

http://www.asahi-net.or.jp/~dh1f-mys/kankyo56.html

また、少し高度な議論が展開されている大学、国連大学高等研究所、学会等のサイトもご覧下さい。

 「重点領域研究ゼロエミッション事務局」http://envchem.iis.u-tokyo.ac.jp/ZeroEm/

 「日本学術振興会ゼロエミッション第168委員会」http://envchem.iis.u-tokyo.ac.jp/168/

 「国連大学高等研究所、持続可能な開発のためのエコ・リストラクチャリング」

http://www.ias.unu.edu./jp/research/projects.htm

 「日本水環境学会」 http://www.jswe.or.jp/

 「東京大学生産技術研究所、鈴木・迫田研究室」http://envchem.iis.u-tokyo.ac.jp/
  

ゼロエミッションの生産プロセスに関わる関連学会のホームページのリンクサイトを紹介します。

http://envchem.iis.u-tokyo.ac.jp/ZeroEm/Societies.html
 

全国工業団地約450ケ所を対象に循環型社会への転換とその構築を前提に検証された報告書「ゼロエミッションニーズと今後の方向」(株式会社 富士経済)もある。

http://www.fuji-keizai.co.jp/a9810/page594.html
 

通産省産業構造審議会の各委員に循環型経済システムのイメージについてアンケートしたが通産省のホームページに紹介されていますので参考までに。

http://www.miti.go.jp/feedback-j/ijunk06j.html