リサイクルを念頭においた新規事業を紹介します。
 

リサイクルビジネスは夜明け前の状態。廃棄物は多くの中小企業がそれぞれ特化した分野で処理されており産業としては非常に脆弱。我が国では廃棄物を(1)いかに効率良く処理するか、 (2)いかにリサイクルするか、(3)いかにリユースするか、(4)廃棄物をださないようにするか 、という段階で法整備が進んできた。このコーナーではそれぞれの局面でのビジネスモデルを紹介します。
  
★製鋼スラグの炭酸固化で大型マリンブロック登場!★
 製鋼スラグの資源化が難しいのは、その主成分CAOが水蒸気や炭酸ガスに反応し膨張するため。日本鋼管ではこの難問に挑戦、独自の製造法を開発、1m角の大ブロック化に成功、「マリンブロック」として用途開発を計画中。
 工法の概要は、水で湿らした製鋼スラグを型枠に充填、型枠の底面より炭酸ガスを均一に吹き込み炭酸固形化させる。性状はポーラスで空隙率20〜30%、圧縮強度は20N/mm2とコンクリートをはるかに超える。海中に投入すれば海草付着効果も期待できる。
 「マリンブロック」はNEDOの即効型提案公募事業に選定、現在CAO反応効率を50%まで高める技術開発を実施中、スラグトンあたり20%のCO2を吸収させようとしている。
 製鋼スラグの再資源化、CO2削減、海洋資源の育成にも寄与する一石三鳥の優れもの!
                   (NKK広報誌、360.no42.winter2000)
 
★熱分解する着色皮膜開発、色付きワイン瓶リサイクル可能に!★ 
 すぐれもの「コーティング着色ガラス瓶」キリンビールとNEDOが5年がかりで共同開発。色素を混ぜたガラスとプラスチックを素材にした厚さ1ミクロンの被膜で透明な瓶の表面を覆って瓶を着色するもの。破砕してガラス原料と混ぜて溶かすと、皮膜は炭酸ガスと水に分解され、ガラスは透明に戻るので透明瓶と一緒に回収可能。今まで再生業者を悩ませていたのが有色素瓶の混入で、透明ガラスは、少しでも混入すると再度透明瓶の材料とすることが難しがったが、この技術の登場で解決できることとなった。
 基礎開発研究費7600万円はNEDOが補助、広く活用出来るよう国有特許としたが、
石塚ガラス(名古屋市)が今年中にもワインやウイスキーの容器として発売を予定。
                          (読売新聞、平成12年1月21日)
 
★エコステーションで生ゴミを堆肥化!★
 新宿早稲田商店会(会長安井潤一郎会長)は生ゴミ処理機に入れると24時間でバクテリア分解する特殊素材をメーカーと共同開発し5000枚の買物袋としてスーパーや青果店で2月より試験運用を開始。処理機は空店舗をエコステーションとして活用。
 この買物袋は環境関連素材を開発するエコマテック研究所(横浜市)、樹脂製品製造の赤石(静岡市)が共同開発したでんぷん系の生分解性樹脂を使った容積10リッターの手提げ袋で「ワセダブランドお買い物リサイクル袋」と命名。生ごみ処理機メーカジャパンプロヒューズが商店に販売、単価は20円程度で通常のポリエチレン製の袋の約2倍程度、今後の量産コストダウンに期待。
                       (日経新聞、平成12年1月26日)