講演II「新北九州空港の建設状況について」
国土交通省九州地方整備局北九州港湾空港工事事務所長 東 俊夫




 まず、本日リサイクルソリューションの研修会が当地で行われるということで、北九州市での研修を開いていただきましてありがとうございます。また、このあと現地の見学ということですので、現地で見ていただければ一目瞭然のことではございますが、北九州空港の整備の状況について、これから少しばかり時間をいただいて説明させていただきます。

 私が勤務しております北九州港湾空港工事事務所は、今、大きく3つのプロジェクトをやっております。1つは、くだんの新空港の整備、もう1つは、響灘の15mの大型コンテナターミナルの整備、3つ目が新若戸道路の整備ということで、若松と戸畑を結ぶ沈埋トンネルの整備に今かかっています。幸いにして、先週ですが海上工事にかかる漁業補償等の交渉も終わり、今後、海上工事にも鋭意努力していきたいと思っています。
 
お手元の方にその事業関係のパンフレットをお配りしておりますので、見ていただければと思っています。

 リサイクルということで先ほどエコタウンのお話がございましたけれども、我々の社会資本整備においても、建設廃材はなるべく出さないとか、廃材をなるべくリサイクルするとか、そういうことについても日ごろ努力しているところでございます。後ほどまた説明いたしますが、新北九州空港の整備につきましても、航路、泊地の港湾の各種事業から出てくる浚渫土を利用して整備をしております。そういう意味で、本日、私の簡単なお話が終わった後に現場を見ていただけたらと思っています。

 それでは、大して時間もございませんので、ごく簡単に現在までの整備状況についてご報告したいと思います。

 もう皆さんご存じでございますのであれですが、ご容赦ください。これが現在の北九州空港です。滑走路が 1,600m、敷地が61haございます。それで今、沖合3kmのところに新北九州空港をつくっております。この写真ではちょっと分からないのですが、例えばこの辺りに霧ヶ丘という地名があるぐらい、この山とこちら側に山があり、またこちら側にも山が連なっているということで、谷間に空港があるものですから結構霧が出やすかったという所で、欠航率も高かったということ。それと、本来 200万の直接の背後圏がございますので、本格的に便利な空港ができれば利用していただけるだろうということと、福岡空港がご存じのようにそろそろ限界にきている。そういうことを背景にして、こういう新しい空港をつくるということが計画されたわけです。

 空港の平面図ですが、今現在つくっております沖合の一種の人工島は、全体の長さが横方向で 4,100m、縦方向で 900mございます。この人工島のうち、緑及び灰色、この点線で囲まれた部分が空港の工事区間になっています。その他、直接の工事区間ではないけれども、ここに空港の関連用地を確保していますし、この線につきましては、苅田港の方から延びてきているアクセス道路を現在整備中でございます。

 改めまして、北九州の位置を少しアジアという視点で整理したものですけれども、北九州から東京まで約 1,000km、同じ 1,000kmを逆に西の方にやると上海まで行く。いわんや韓国のソウルまではせいぜい 700kmぐらいの範囲になります。現在我々は結構日帰りで東京と福岡県の間を行き来していますが、そういう意味では、便利な空港ができれば北九州と上海も十分視野に入れた、そういう日帰りビジネス圏になっていくのではないか。そういう可能性もあるということです。